九谷焼体験

加賀コラム 九谷焼の伝統を体感! 絵付け体験レポート

 『和絵の具〜焼成前後の色の変化〜』の項目でも話題に挙がっていますが、九谷焼の特徴は、鮮やかな色使いにあります。 「緑・黄・紫・紺青・赤」の5色の和絵の具を用いて色付けする彩法は「九谷五彩」と呼ばれ、華やかな絵付けが器いっぱいに施されます。

 加賀を訪問した際、私は実際にこの絵付けを体験してきました! まず、自分で型を下書きし、呉須(ごす)と呼ばれる、磁器に使われる顔料で輪郭を描きます。この作業がとにかく難しくて、私はガタガタの輪郭を描いてしまいました(笑) でも、それも体験ならではということで気に入っています(笑) 次に、色付けです。輪郭の中を塗る色付け用の絵の具は、テクスチャーがトロッとした感じで、最初に液が垂れるくらい、筆に液を含ませるんです。その筆を器からなるべく離さずに続けて塗ると、ムラができにくいそう。 絵の具は塗った直後からすぐに乾き始めるので、スピードが大事でした☺️ 盛り上がるくらい厚みをつけて絵の具を載せると、焼き上がりがぷっくりとして可愛いのですが、そうなるように厚みを揃えて塗るのが難しかったです(笑)

 こんなに集中したのは久しぶりというほど、とても夢中になれました。 皆さんももし加賀市に行く機会があれば、九谷焼体験ギャラリー「CoCo」で、ぜひ上絵付け体験、してみて下さいね!