情報表現演習 2023

5月23日|アニメーションと表現(1):コマ撮りアニメ

Stop motion animationに挑戦します。オブジェクトを少しずつ動かしてそれを撮影し、静止画のつながりが動きとなって表現されることを体験しながら学びます。

0|プロフィールブックの完成・提出

*クラスごとの指示に従ってください。

前回の課題のプロフィールブックが完成していない場合、本日の授業時間で完成させ、提出してください。 今回は新しい課題に取り組むため、時間を浪費しないように注意すること。

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1|Stop motion animation(コマ撮り)とは

アニメーションと表現

 

本日の第6回から第10回の4週にかけて、「アニメーションと表現」のフェーズに入る。


学習の狙いは

1)原理のわかるアニメーションを自分で作ってみる

2)それを通して、視覚の特性とアニメーションの仕組みを知る

3)いくつかの技法をもとにオリジナルな発想で展開し、表現活動を楽しむことができる

である。

動いていないのに動いているように見える

本来動かないものを、1コマごとに少しずつ動かして撮影し、あたかもそれ自身が動いているように表現する映像の撮影技法。「コマ撮り」とも呼ばれる。また、実際には動いていないのに、連続した静止画を見ると動いているように見える(見かけ上の運動)現象を「仮現運動」と呼ぶ。

 

以下の参考動画を参照して、Stop motion animation で実際にどんな表現ができるのか確認してみよう。

 

 

 

 

 

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2|コマ撮りの仕方を体験しながら学ぶ

準備

Stop motion animation(コマ撮り)では、カメラを固定することがとても重要である。今回は各自のスマートフォンのカメラを使って撮影を行うため、スマホを動かないように固定する必要がある。固定する三脚などが無い場合には、自身の開いたMacBookに立てかけるようにすると固定できる。

 

撮影にはStop motion studio(無料アプリ)を使用する。インストールしていない場合には下記リンクからインストールのこと

Stop motion Studio(Android)

Stop motion Studio(iOS)

 

Stop motion studio(iOS)による撮影

 

1. モチーフとカメラの位置を固定しセットする。モチーフは消しゴムでもペンでも身近にあるもので何でも良い。カメラが安定しておけるスペースを確保して撮影しよう。背景を白色にしたい人はコピー用紙などを下に敷くと良い。

 

2. 新規ムービーをタップする。

 

3. 1秒間に何コマ(フレーム)再生するのかという映像の速度(fps:フレーム/秒)を決める。どれくらい細かく動かして撮影するかによるが、最初は4〜8fpsで、ゆっくり過ぎるようなら12〜24fpsに増やすと良い。ちなみに、一般的なアニメーションや映画は24fps、地上デジタル放送は29.97fpsで制作されている。画面左側にある歯車アイコン(設定)をクリックし、fpsを4〜8fpsに設定する。

 

 

4. 画面サイズを決める。ここではHDTV(16:9)を選ぼう。

 

5. 画面右上のカメラアイコンをタップする。

 

6. 画面上の「M」アイコンをタップし、「P」「M」を選択するとホワイトバランス露出補正などのカメラの様々なコントロールができる。デフォルトは「AUTO」になっているので、細かな設定がよくわからない人はそのままでもOK。

 

7. カメラの設定ができたら、1コマずつ撮影する。左側のスライドバーをコントロールすると一つ前の画像が透過して表示できるので、位置合わせをしながら動きを作っていく。途中で再生ボタンを押してスムーズに動いているか確認すると良い。まずは身近にあるモノを使用して10秒〜30秒程度のアニメーションを作成してみよう。基本は順撮り(シナリオのスタートから順をおって撮影する)だが、シーンを分けたい人はプロジェクトを分けて撮影すると後でiMovieで順番を入れ替えることができる。

 

8. コマ毎に細かな編集をしたい場合には、サムネイルをクリックすると編集メニューが出るので、1コマ削除や1コマずつの明度補正などが可能である。いくつかの編集機能は有料となっているので注意すること。

 

9. ムービーが完成したら、画面左上の「<(矢印)」を押し最初の画面に戻る。

 

10. 右上の「選択する」をタップすると制作したムービーが選択できるようになる。

 

11. 作成したムービーをタップする。

 

12. 画面左上の保存/エクスポートアイコンをタップし、ムービーエクスポートを選択する。

 

Androidの場合は以下のアイコンからエクスポートできる。

 

13. 保存するためのウィンドウが出るので、「ビデオを保存」で保存する。iOSの場合は.mov、Androidの場合は.mp4形式に保存される。ファイルは20MB以下であればメールで送ることができる。それ以上の場合はGoogle driveなどを活用してPCにも保存しておこう。

 

14. StopMotionStudioのアプリ内にもチュートリアルがあるので、適宜参照して使い方を理解してください。

 

3|映像編集

iMovieによる編集

 

1.「メディアを読み込み」ボタンをクリックして、映像ファイルの読み込みする。

 

2. 読み込んだ映像ファイルをタイムラインにドラッグする。もし、シーンごとに撮影した分割ファイルがあるのであれば、順番などはタイムライン上で入れ替えることができる。

 

3. タイトルタブをクリックし、タイトルのテンプレートの中から適切なものを選択して、タイムラインの作品映像の前にドラッグする。ドラッグできたら、「作品タイトル」「学籍番号」「名前」を入れよう。タイトルの長さは3秒〜5秒程度。

 

4. ファイルメニューの「共有」→「ファイル」でmp4形式のファイルに書き出そう。ファイル名は「学籍番号.mp4」にする。(例:neXXXXXX.mp4)

 

5. 完成した映像作品をyoutubeにアップして限定公開する。共有コードをclassroomの各クラスの提出場所に投稿すること(クラス毎に教員の指示に従ってください)。

 

4|本日のまとめ

演習のまとめ

  • Stop Motion Animation(コマ撮り)の原理を理解する。
  • コマ撮りの制作方法を理解する。

 

ミニレポート

授業最初に見たPESのコマ撮りは、食べ物とはまったく異なるモチーフを使い料理の過程を本物のように表現している。なぜこの作品はリアリティがあるのだろうか? 気づいた点を具体的に上げて説明してください。

 

今週の課題

「大きなものが細かく分かれて小さくなる」または「小さなものが集まって大きくなる」をテーマにコマ撮りアニメーションを制作してください。画面サイズはHDTV(16:9)で、時間は30秒以上1分程度。必ずふさわしいタイトルをつけること。完成した作品はyoutubeにアップロードして限定公開し、その共有コードを各クラスのClassroomに提出すること。

締切:5/29(月)23:59まで

 

来週の準備

次回は「おどろき盤(フェナキストスコープ)」の制作を行うため、以下の材料を準備すること。

  1. 1)ダルマ画鋲(なければ普通の画鋲でもOK)
  2. 2)貼ってはがせるノリ。購入できない無い場合はマスキングテープでもOK。(普通のノリやテープだと、やり直しできない)
  3. 3)はさみ
  4. 4)カッター
  5. 5)定規(20~30cm程度)、カッターに添えられる強度のあるもの
  6. 6)カッターマット(A4程度)、なければ段ボールなど机を傷つけないもの

* いずれも100円ショップ等で購入できる。

 

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