応用編です。各自工夫してオリジナルのアニメーション作品制作に取り組みましょう。
応用編です。各自工夫してオリジナルのアニメーション作品制作に取り組みましょう。
担任の先生の指示で前回の課題「おどろき盤」を共有する。
これまでの課題制作を通して気付いた人も多いと思うが、アニメーションに生命を吹き込み、効果的に魅せるには、いくつかの決まり事がある。我々の馴染みの深い物理のルールや、生き生きとした感情を感じさせるルールは、アニメーション制作の基本的なテクニックとして整理されている。
12 basic principles of animation
ディスニーによるアニメーション12の原則
【ディズニー発】魅力的なアニメーションを実現する12の基本原則
解説記事
上記原則を立方体に適用した例(日本語転載記事)(HTML/CSSで完全再現)
リアリティのある動きのテクニックについて豊富に解説されている
Bio Motion Lab
点の動きだけで,我々は感情の違い,性別,重さが理解できる.
それを体験できるWebコンテンツである,
クイーンス大学(カナダ),バイオモーション研究室
第6回で取り組んだ「コマ撮りアニメーション」、第7回で取り組んだ「おどろき盤(フェナキストスコープ)」、このふたつの基本的なアニメーション技法のどちらかを元に、ここから自分なりに応用して表現した作品制作を行う。自分の身近にある機構や、素材、道具などを再利用して、自作のアニメーションを制作し、それを映像に撮影して提出してください。テーマは自由だが、ただ動くだけでなく、何らかのストーリーがあること。
※なるべく新規に購入しないで、眠っているもの、不要なモノを再利用することが望ましい。モーターは古いおもちゃなどに付いているので、もし残っているなら分解して取り出してみるとよい。
※これまでの技法の何かがヒントになっていれば、表現内容は自由に考えて構わない。一見繋がらない身近なものと接続させる、やわらかい「発想力」や、失敗する可能性を背負いながら、誰もやったこともないようなことに挑戦しようとしたかの「リスクテイキング」を重点的に評価する。また、最終的な提出形態はYoutubeに限定公開した動画とする。
◎ コマ撮りで使えそうなものの例:日用品など
◎ 回すために使えそうなもの例:USB扇風機、不要なレコードプレイヤー、コマ、不要な傘、etc.
第9回に3クラス合同のオンライン相互評価を行う。
前回体験してもらったように、おどろき盤をStop Motion Studioで撮影することで、スリットから覗いた場合と異なり、盤面全体がアニメーションしている動画が確認できたと思う。このことを利用して盤面全体をアニメーションするようにデジタル上でおどろき盤を作成してみる。
Vectornatorのおどろき盤ファイルを使い、盤面の上にオブジェクトを描く。オブジェクトはVectornatorで描いても良いし、他のアプリで描いたものをコピーペーストしても良い。無限ループになるように始まりと終わりが無いように描くこと。
すべてのコマにオブジェクトが描けたら、盤とオブジェクトをすべて選択し、「スタイル」にある角度入力を用いて30度ずつ回転する。左に回転する場合にはマイナスをつけて「-30度」回転する。30度回転する度に、「ファイル」→「書き出す」から画像を書き出す。11回繰り返し盤面1回転分のファイルが揃っているか確認する(12回ではないので注意!)。この際、ファイル名を連番にしておくと良い(例:01.jpg, 02.jpg…)。
11コマ分ファイルが書き出せたら、QuickTime Player を用いて、「ファイル」→「イメージシーケンスを開く」で11コマすべてのファイルを選択し一度に読み込む。読み込んだら再生して、コマの順番に間違いがないかを確認する。問題なければ「ファイル」→「書き出す」で.mov形式で書き出す。再生を繰り返す場合には、「表示」→「再生を繰り返す」でループ再生ができる。なお、.mov形式のファイルはYouTubeにそのままアップロード可能である。
YouTubeの設定から「ループ再生」を選択してから再生してください。
・学んだことから自分なりの表現へと展開する
あなたが経験したことのある、物理的な現象と実際の感覚が異なる不思議な体験を教えて下さい。ツイッターでバズったネタやテレビ番組のコンテンツのように誰かがつくったものではなく、なるべく一次情報(自分で見たり、聴いたり、体験したこと)が良い。
◎ これまでの学修を活かしてオリジナルのアニメーションを制作する。時間の目安は30秒以上1分程度。完成した作品は前回同様にyoutubeにアップロードして限定公開し、その共有コードを各クラスのClassroomに提出すること。
締め切り:6/12(月)23:59まで